築40年のマンションで犬と暮らす我が家が、遮音フローリングをどう選んだか――。
この記事では、ズボラな私が掃除・片付け・犬の健康すべてを天秤にかけながらたどり着いた「ダイケン ワンラブオトユカ45Ⅳ」について、選んだ理由から実際の使用感までを徹底的に語ります。
フローリングにしたくても、マンションにはマンションの事情がある
我が家は築40年超の古いマンション。
もともとはコンクリートの直床にカーペットが敷かれていました。
この「直床」という構造、最近のマンションでよく見る二重床と違って、コンクリの上に直接仕上げ材を貼っているタイプです。

そのため、フローリングに張り替えると、足音やイスを引く音などがダイレクトに下の階に響いてしまいます。
なので管理規約で「LL45以上の遮音フローリングを使うこと」と定められていました。
遮音フローリングは、フローリング材の裏にクッションのようなものが貼られていて、それが音を吸収する仕組み。とはいえ、遮音性を高めるためのクッションが影響して、床にフワフワした感触が出るのも事実です。

このフワフワ感、「酔う感じがする」とリフォーム後も、またカーペットを選ぶ人も少なくありません。
犬にとって、滑るフローリングは想像以上に負担

遮音の話とは別に、犬と暮らしていると常に気になるのが「滑りやすさ」。
滑る床で暮らしていると、犬は踏ん張れずに足が開いたり、関節や腰を痛めたりしやすくなります。
特に、ジャンプして着地したときや、方向転換をした瞬間などは危険。
日常的に滑る環境だと、筋肉のつき方や姿勢にも影響が出てくるとも言われています。
本当はカーペットが一番滑りにくい。
でも私は、カーペットを清潔に保つ自信がありません。
何かこぼしたらシミになるし、においも気になる。
我が家の愛犬、トイレの失敗はないけど、歳を取ったらわからないし、吐いてしまうことはあります。
削ぎ家事には、カーペットはNG。
だから、掃除のしやすさと滑りにくさ、そして遮音性という要素の中で、どこを妥協してどこを優先するかが本当に悩みどころでした。
LIXIL、Panasonic、そしてDAIKEN
我が家が賃貸に出している部屋は、10年以上前にLIXILの遮音フローリングにリフォームしています。
このLIXILの床、かなりフワフワしていています。

しかも、結構、傷が目立つんですよね。
ただ、リフォームしたのが10年ほど前なので、今はもっと傷つきにくくフワフワ感の少ないものになっているかと思います。
一方で、隣の実家では3年前にPanasonicの「ベリティスフロアS(カームチェリー)」に張り替えました。

見た目も色もすごく好みで、傷もつきにくく大満足。
でも、LIXILとPanasonicは、おしゃれな遮音フローリングも、おしゃれなペット対応フローリングはあるけれど、「遮音」か「ペット対応」、どちらかしか選べない。
その点、DAIKENには唯一「遮音」かつ「ペット対応」のフローリングがあるんです。
それが「ワンラブオトユカ45IV」。
決め手はショールームでの“見え方”

最初は、正直あまり期待していませんでした。
サンプルを見た段階では、どれもピンとこなくて、「トープグレーにするしかないかな」と思っていたんですが、
ショールームで見た「ライトオーカー」がとにかく良かった!

他の色も、サンプルで見るよりずっと印象がよくて、「やっぱり床は広い面積で見ないとわからない」と実感。
マジで、小さいサンプルで見ていた時、「どれもイマイチ」と思っていたので、DAIKENさん、サンプルで損してるよーーー!って感じです。
実際に使ってみて
確かに実家のペット対応ではないフローリングと比べれば、ざらっとしていて滑りにくいです。
(汚れが入り込むようなざらっと感ではありません)
普通のフローリングよりは滑りにくいけど、滑らなくはないです。
走っている時は滑らないけど、最後の止まろうとする時とか方向転換しようとする時は、やはり少し滑る感じ。
大型犬だったら、走っている時も普通に滑るかもしれません。
もし、遮音である必要がなかったら、屋外向けの防滑シートでも良かったと思ってます。
ちなみに、人間が歩いた感じは、Panasonicよりプ遮音フローリングよりカプカ感が少なめ。
リフォーム会社の人いわく、「お値段がPanasonicの倍くらいするからじゃないですか?」とのことでしたが、高いのはペット対応だからじゃない?って思ってます。
ペット対応フローリングだからこそ
我が家ではトイレにもワンラブオトユカを使っています。

ペット対応なので水まわりにも安心して使えます。
床材の切り替えをできるだけ減らしたかったので、トイレもこのフローリングで統一しました。
ペット対応のフローリングじゃなかったら、塩ビタイルやクッションフロアを勧められていたと思います。
コーティングやペット対応クッションフロア
ちなみに、昨年まで住んでいた平屋のおうちは「グラフィアートスーパーファイン」という大理石調の床材を使っていました。

見た目はすごく素敵なんですが、かなり滑ります。
なので、犬が滑らないように、滑り止めコーティングもしてもらいました。
効果は、ペット対応フローリングと同じくらいかな?
前に比べたら、かなり滑りにくくなった!って感じで、滑らないわけではないです。
(フロアコーティング「愛犬の床」については、別記事にまとめます)
しかもこのコーティング、鏡面仕上げになってしまって、テカテカ。
最近のフローリングってツヤなしが主流なので、見た目もちょっと時代遅れ感があるし、足跡も目立つ。
フローリングだった個室にはコーティングせず、大理石調だった部分だけに施工しました。
個室は犬が滑りにくいクッションフロアを上から貼ることで対策しました。

クッションフロアは、重い家具を置くと凹んだり、傷もつきやすかったです。
犬もズボラもどっちも大事
今回のマンションリノベで、犬との暮らしを大切にしながら選んだのが、DAIKENの「ワンラブオトユカ45IV」。
遮音・滑りにくさ・掃除のしやすさ。
この3つを考えたら、この床以外に選択肢がありませんでした。
マンションで犬と暮らしていて、床選びに悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
戸建てや二重床で遮音を取る必要のない方向けのワンラブフロア。
クッション材が入っていないだけで、他はほぼ同じだと思うので、新築を建てる方の参考にもなれば嬉しいです。
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