犬のアトピー性皮膚炎は、
「これを使えば治る」という正解がない病気だと感じています。
我が家の愛犬・レイちゃんも、
何年も皮膚トラブルに悩まされ、
アポキル、サイトポイント、シャンプー療法など
いろいろ試してきました。
この記事では、
- 犬のアトピー性皮膚炎の治療で悩んでいる方
- ゼンレリアが気になっている方
- アポキルやサイトポイントで安定しなかった方
に向けて、
あくまで一例としての治療経過をまとめています。
獣医師でも研究者でもなく、
一般人である私が、たった1匹の愛犬について書いているに過ぎません。
薬の効果や副作用には個体差があり、
治療の選択は必ず獣医師と相談した上で判断してください。
犬のアトピー性皮膚炎は、気づいたら重度だった
レイちゃんは2016年1月生まれ。
犬のアトピー性皮膚炎は、3歳くらいまでに発症する子が多いと言われていますが、
レイちゃんの場合は、4歳頃(2020年前後)から症状がはっきりしてきた印象です。
ただ、
「軽症→中等症→重症」と段階を踏んだ感覚はほとんどなく、
気づいたら、すでに重度
というのが正直なところでした。
症状としては、
- 強いかゆみ
- フケが大量に出る
- 皮膚のベタつき
- 皮膚が黒ずみ象のような肌になる
- 臭い
- 外耳炎を繰り返す
など。
👇3歳の頃(発症前)

👇4歳の頃(発症後)

状態の評価はずっと
「酷い」か「まだマシ」か
この2択でした。
この頃は、首輪をいくら綺麗にしても
すぐに黄色い皮脂がべっとりという感じでした。
家の中も車の中もすぐにフケだらけに💦
臭いも結構ひどかったです。
シャンプーをした次の日には、もうベタベタ。
いまだに我が家の掃除機からは
この頃のフケの残り香が😅
最初の治療|アポキル・サイトポイント・ネプトラの併用
最初の病院(A病院)では、
- アポキル(内服)
- サイトポイント(注射)
- ネプトラ(外耳炎対策)
を併用していました。
アポキルもサイトポイントも、
- 何も使わないよりはマシ
- でも「良くなった」とは言えない
という印象でした。
正直に言うと、
この時期が体感としては一番状態が悪かったと思います。
医療費も、この頃が一番かかっていました。
ただし、これは
「併用が悪かった」という意味ではありません。
(意味はなかったかもしれませんが😅)
皮膚の重症度、タイミング、
私自身の知識や管理の難しさなど、
いろいろな要因が重なっていたと思っています。
食物アレルギーを疑って検査もしました
最初は、
「食物アレルギーなのでは?」と考え、
アレルギー検査も行いました。
実施したのは、
- IgE検査
- リンパ球検査

結果は、
- リンパ球検査で卵黄のみ陽性
- それ以外は、すべて陰性
というものでした。
この結果から、
- 明確な食物アレルギーが原因とは考えにくい
- 食事だけでコントロールするのは難しそう
と判断され『アトピー性皮膚炎』という診断に。
実際、
食事内容を気をつけても、
皮膚の状態が大きく改善することはありませんでした。
転院後に言われた「アポキルとサイトポイント併用は意味が薄い」
その後、病院を変更(B病院)した際に、
獣医師からこんな説明を受けました。
- アポキルは、続けていると効果が落ちてくる子が多い
- サイトポイントとの併用は、あまり意味がないと思う
この判断で、
- アポキルを中止
- サイトポイント単独
という治療方針に変わりました。
ただ、サイトポイント単独になっても、
- 酷いか
- まだマシか
という状態は変わらず、
「安定した」と感じることはありませんでした。
外耳炎も定期的に発症。
毎日の点耳もイヤイヤになってしまったので
ネプトラという効果が1ヶ月持続する点耳薬を
動物病院で点耳してもらっていました。
マラセチアと診断|マラセブシャンプーの限界
B病院では、
初めて「マラセチア」と診断されました。
そのため、
- マラセブシャンプーを週2回
という、かなり大変なケアも実践しました。
この頃、掻き壊した象さんのような肌ではなくなり
痒そうな真っ赤な肌になっていたと思います。
ただ、痒みがひどい時には噛んでしまい
出血することが何度もありました。
象肌が改善したのはマラセブのおかげだと思いますが
マラセブは洗浄力が強く、
実際に使っていて私の手も荒れました。
マラセブ以外に試したシャンプー・保湿ケア
動物病院から、「シャンプーが大変な時は使ってみて」と
泡で出てくる洗い流さなくて良いタイプのシャンプーもいただきました。
ただ、当時のレイちゃんのベタベタ肌にはあまり意味がなかったです。
普通のワンコがお散歩後の足ふきや
お尻周りが汚れた時に使うのに適していると思います。
また、お湯に入れて漬けるだけで
汚れが落とせて保湿もできる入浴剤、
ダーマモイストバスも試しました。
しかし、当時のレイちゃんのような重度のベタベタ肌は
漬けるだけではあまり効果を感じられませんでした。
さらに、泡で出てくるタイプの保湿剤もいただき試しました。
泡がしっかりしていて、保湿効果も高く、
コパトーンのような懐かしい香りがして使いやすい!
その後は同じように泡の保湿剤で
もう少しお安いこちらを使っています。
シャンプー後は、お湯に混ぜてかけ流すだけ、
洗い流し不要の保湿剤を使用。
こちらは、希釈して保湿スプレーとして使うことも可能です。
他にも、ヒバ油などワンコの皮膚炎に
良いと言われるものを色々と試しました。
ぶっちゃけ、重度のレイちゃんには劇的に効いた!
というものはありませんでした。
痛々しくて、あまり患部の写真を残せていなくて
今思えば、もっと残しておけばよかったです。
プレドニゾロンで起きた吐血・下血
B病院に転院後、
皮膚の状態がかなり悪化したタイミングで、
初めてプレドニゾロンを使用しました。
すると、
- 吐血
- 下血
が起こり、夜間受診へ。
最終的に誤診だったのですが…
夜間動物病院で「胃に影がある」と言われ
60km離れた総合病院も受診しました。
検査・精査の結果、
- 腫瘍などではなく
- プレドニゾロンが体質的に合わず、消化管障害が出た可能性が高い
という判断に。
この出来事以降、
プレドニゾロンは絶対に使わないと決めています。
トリミングサロン併設の病院へ
2025年1月、引っ越しをきっかけに動物病院を探すことになりました。
その際、レイちゃんはすでにアトピー性皮膚炎があり、
皮膚の状態によってシャンプーやトリミング内容を
細かく調整してもらう必要があったため、
トリミングサロン併設の動物病院(C病院)を選びました。
結果的に、
診察とトリミングを同じ場所で連携してもらえる環境は、
皮膚トラブルを抱える犬にとって、とても通いやすいものでした。
転院直後は、まだ皮膚の状態がかなり悪く、
最初のトリミングでは一時的にマラセブシャンプーを使用。
その際、C病院の獣医師から
「マラセブは洗浄力が強いシャンプーなので、
あまり長期で使い続けたいものではない」
という説明があり、
低刺激なシャンプーに切り替えることになりました。
その頃、獣医さんのオススメで
おうちで使っていたのはヒノケアシャンプーです。
ゼンレリア導入|犬のアトピー性皮膚炎が一変した
C病院に通院しだして
最初はB病院と同じように
サイトポイントの注射。
それでも、痒みはひどく
少量のステロイドで調整。
影響がほぼない程度と聞きつつも
ステロイドを使い続けることは抵抗がありました。
でも、痒いのはかわいそうだし…
と悶々する日々。
そして、通院しだして半年後くらいに
「使ってみますか?」と聞かれたのが
ゼンレリアです。
- アポキルと同じJAK阻害薬
- アポキルはかゆみだけに効くのに対しゼンレリアは赤みやベタつきも抑えられる
- 効果は(個人差ならぬ)個犬差がある
- 出てまだ1年も経っていないので、長期使用した場合の副作用はわからない部分もある
という説明がありました。
少しでも痒みが治るなら使ってみたい!
ステロイドを使い続けるよりは良さそう。
使ってみた結果
- かゆみ:消滅
- ベタつき:ゼロ
- フケ:ゼロ
- 臭い:なし(みんな全く臭わないって言うから、多分ない😅)
- 外耳炎:一度もなし
「ほぼ良くなった」ではなく、
本当に消えました。
痒みは、投薬を始めてわりとすぐになくなりましたが
ベタベタがなくなってきたのが2週間経った頃。
1ヶ月ほどで赤みもなくなりました。
半年使い続けた現在、
もう、触り心地が普通の犬です🙌
お正月に義実家に行った際、
レイちゃんが大好きなご近所さんの家に寄ったら
「え??触り心地が全然違う!!!」
と驚かれたほどです。
👇最近の皮膚の状態

トリマーさんが大変なほど
毛も増えたようです😆
A病院では
「ここまで色素沈着していると
皮膚の黒いのは消えないと思う」
と言われていたので驚きです!
シャンプー地獄からの解放
B病院に通院していた頃は、
- 自宅シャンプー週2〜3回
- 月1回トリミング
- その間にシャンプーのみでサロン利用
と、実質2週間に1回はサロンに行っていました。
正直、
手間もお金もかなり大変。
さっさと乾かすために
ペットドライヤーも買いました🤣
レイちゃんのために、我が家の水道からは
全てウルトラファインバブル水が出てくるようにもしました🤣

ゼンレリアに変えてからは、
- 月1回のトリミングのみ
- 自宅シャンプー不要
普通の犬と同じ生活ができるようになりました。
ウルトラファインバブル…
犬のアトピー性皮膚炎治療に正解はない
この記事は、
- ゼンレリアをすすめたい
- 特定の治療を持ち上げたい
という目的ではありません。
犬のアトピー性皮膚炎は、
- アポキルが合う子
- サイトポイントが合う子
- ゼンレリアが合う子
本当にそれぞれです。
レイちゃんの場合は、
たまたまゼンレリアが合っていたんだと思います。
まとめ
犬のアトピー性皮膚炎は、
正直、手間もお金もかかります。
でも、かけただけ
ワンコの生活の質(QOL)は確実に上がると感じています。
命に直接関わる病気ではないという安心感がある。
そして、こまめに通院していることで、
皮膚以外のちょっとした変化や
「これって相談するほど?」というようなことも
気軽に聞けるという安心感もあります。
もうすぐ10歳のレイちゃん、
200回以上は病院に行っています😅
レイちゃんにとっての正解が
たまたまゼンレリアだったように、
答えはそれぞれ。
犬のアトピー性皮膚炎は、
向き合い続ける病気ではあるけれど、
ちゃんと向き合えば、
犬も人も、ずっと楽になります。
この記事が、
同じように悩んでいる方の
少しでも参考になれば嬉しいです。
おまけ
フードは、よく食べるし皮膚に良さそうな
こちらにしてます。
食いしん坊なのでライト。
お得な箱買い!
小分けになっているので、酸化しにくくありがたいです。
ナマズは、炎症を抑える脂質を含み、
なおかつアレルギーを起こしにくい
「新奇タンパク」になりやすいため、
皮膚トラブルのある犬向けフードに使われることが多い食材です。
レイちゃんのアトピー年表
| 西暦 | 主な治療・対応 | 状態 | 通院先 |
|---|---|---|---|
| 2016 | ― | レイちゃん誕生 | ― |
| 2020頃 | アポキル開始 | 強い痒み/フケ/ベタつき。体感として「酷い」か「まだマシ」 | A病院 |
| 2020–2022 | アポキル+サイトポイント+ネプトラ併用 | 安定せず、悪化と小康状態を繰り返す(この時期が体感で最も悪い) | A病院 |
| 2020–2022 | ネプトラ(月1回・外耳炎対策) | 外耳炎を繰り返す(アトピーとセット) | A病院 |
| 2022後半 | 治療方針の見直し(アポキル中止の検討) | 状態は大きく変わらず | B病院 |
| 2022後半–2023 | アポキル中止/サイトポイント単独 | 「酷い」か「まだマシ」。ないよりはマシという印象 | B病院 |
| 2022–2023 | マラセチアと診断/マラセブシャンプー週2回 | 一時的に改善するが、良くなったり悪くなったりを繰り返す(刺激が強く手荒れ) | B病院 |
| 2023 | プレドニゾロン内服 | 吐血・下血(体質的に合わなかった可能性) | B病院 |
| 2023以降 | プレドニゾロン中止(以後使用しない方針) | ― | B病院 |
| 2024.1 | 転院(トリミングサロン併設) | 皮膚状態はまだかなり悪い | C病院 |
| 2024.1 | マラセブシャンプーを一時使用 → 低刺激シャンプー+保湿重視へ | マラセブは長期使用は避けたい方針。サイトポイント+ステロイド少量 | C病院 |
| 2024.7 | ゼンレリア開始 | かゆみ消滅/ベタつきゼロ/フケゼロ | C病院 |
| 2024.7–現在 | ゼンレリア継続 | 外耳炎なし。QOLが大幅に改善し安定 | C病院 |
| 現在 | 月1回トリミングのみ(自宅シャンプー不要) | 安定 | C病院 |
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