引っ越して、もうすぐ1年。
そろそろ「この家での暮らし」が特別じゃなくなって、完全に日常になってきました。
家づくり中は、間取りも設備も必死に考えたつもり。

でも実際に1年住んでみて思うのは、家づくりの正解は図面の中ではなく、どれだけリアルにその暮らしを想像できたかだった、ということ。
SNSやカタログでよく見る「正解っぽい間取り」や「人気の設備」が、必ずしも自分の暮らしにフィットするとは限りません。
逆に、地味で説明しにくい部分ほど、毎日のラクさに直結していました。
この記事では、リノベした実家のマンションに住んで1年経った今だからこそわかる、「やってよかったこと」と「考えが甘かったこと」を、家事ラク・削ぎ家事の視点でまとめています。
大きな後悔はありません。
でも、もし今もう一度家づくりをするなら、「もっとこう考える」というポイントは、確実にあります。
これから家づくり・リノベを考えている方が、今の面倒くさいを少しでも減らせるヒントになれば嬉しいです。
引っ越して1年。今だから書けること
ここからは、1年住んでみて実感したことを具体的に書いていきます。
間取りも設備も、どちらか一方が大事なのではなく、
最初にどれだけリアルに生活を想像できていたかで、住みやすさは決まると感じました。
例えば、照明スイッチ。
一度、壁の見える位置に付けてしまったスイッチは、あとから簡単に消すことはできません。
新しいものに交換することはできても、我が家のようにスイッチ自体をなくしたり、収納の中に移動したりするのは、住んでからではほぼ不可能です。
これは照明スイッチに限らず、コンセントや配線、設備の配置すべて同じ。

あとから新しくすることはできても、あとから追加したり、場所を変えたりするのは難しい。
だからこそ、家づくりでは間取りと同じくらい、設備の計画も重要だと1年住んで実感しています。
1年住んで「これは正解だった」と感じていること
1年経った今、毎日の暮らしの中で「これは間違ってなかった」と感じていることがあります。
派手ではないけれど、日々の面倒くささを確実に減らしてくれているものばかりです。
ここではまず、全体像だけをまとめます。
👇クリックで各チャプターへ飛びます。
- 勝手口を家族用玄関にした動線計画
- ファミリークローゼット起点の回遊動線・洗濯動線
- 昼も夜も使いやすい犬のトイレ位置
- マンションだけどトイレを2つ設けたこと
- 60cmフロントオープン食洗機の導入
- 洗面台は自動水栓にしたがキッチンの水栓は手動にしたこと
- 施主支給のスイッチ
- 施主支給の壁紙
- 床が上がる場所を10cm・20cmで分けた段差設計
どれも派手な工夫ではありませんが、1年住んでみて「やってよかった」と確信しているポイントです。
※ それぞれ、下で詳しく書いています→住んでみて実感した、成功ポイント
1年住んで、気づいた失敗
失敗したと思っていることは、照明計画と施主支給したトイレットペーパーホルダーです。
👇クリックで各チャプターへ飛びます。
これは、リアルに生活を想像しきれていなかった部分です。
※ それぞれ、下で詳しく書いています→住んでみて気づいた、失敗ポイント
1年住んで、なくても困らなかったかもしれないもの
正直に言うと、思い当たるのはひとつだけです。
※下で詳しく書いています。
住んでみて実感した、成功ポイント
ここからは、前の箇条書きで挙げた内容を、実際の暮らしベースで掘り下げていきます。
どれも「おしゃれに見せるため」や「流行っているから」だけではなく、
今の面倒くさいを減らすことを基準に考えたものです。
勝手口を家族用玄関にした動線は、想像以上に効いた
我が家では、いわゆる勝手口を家族用玄関として使っています。
そこからファミリークローゼット→廊下へつながる動線と、キッチンへの動線に分け、回遊もできるようになっています。
完全プライベートスペースなので収納に扉もありません。
収納スペースを通る帰宅動線は、自然と片付きます。

荷物を置き、上着を脱ぐ…
そして部屋へ。
この動線のおかげで、部屋にモノを持ち込まずに済むので散らかりにくい。
ファミリークローゼット起点の回遊動線で「考えない家事」に
ファミリークローゼットを動線の途中に置いたことで、
「どこにしまうか」を考える場面がほぼありません。
脱衣所はファミリークローゼットに隣接。
洗濯物を干す、取り込む、しまう。
この流れが自然につながっているだけで、家事はかなりラクになります。
犬のトイレ位置は、生活動線から逆算して決めて正解だった
犬のトイレは、見た目も使いやすさも優先しました。
LDKから見えず、夜でも無理なく行ける位置にしたことで、管理や掃除のハードルが下がっています。

「リビングからも寝室からも、行きやすい」
このバランスは、住んでからこそ正解だったと感じるポイントです。
トイレ2つは、生活のストレスを確実に減らしてくれる
以前の平屋の家の時より一緒に暮らす家族の人数は減りましたが、
それでもやはりトイレは2つにして良かったと思っています。
入ろうと思った時に、誰かが入っていて
部屋に戻ると、トイレに行くのが面倒になりますよね😅
一度、トイレ2つで生活すると1つには戻れません。
(いつか一人暮らしをする日が来たら、1つでも良いです)

60cmフロントオープン食洗機で、家事の前提が変わった
60cmのフロントオープン食洗機を入れたことで、
大きな鍋まで食洗機で洗えるようになりました。
まとめて洗える容量があることで、
使う調理器具にケチケチすることがなくなりました笑
以前は、まな板を2枚使ったら負けと思っていたので😅
洗うだけでなく、入れ方もそこまで考えなくても
入り切るので、その点でも時短になっています。

自動水栓は「場所によって正解が違った」
洗面台は自動水栓にして正解でした。
手を洗う、うがいをする、ちょっと水を使う。
動作がシンプルなので、触らずに使える便利さをそのまま感じています。

最近は外出先のトイレでも自動水栓が当たり前になってきていて、
使い方に戸惑うこともありません。
また、ボタンひとつで水を出しっぱなしにできるため、
掃除やちょっと長めに使いたいときも不便は感じていません。
一方で、キッチンはあえて自動水栓にしませんでした。
水の量や温度をこまめに変えることが多く、
調理中は自動よりも手動の方がストレスが少ないと考えたからです。

1年住ってみて、この判断は間違っていなかったと感じています。
自動水栓が便利かどうかではなく、
その場所で、どんな使い方をするかを基準に選んだことが、結果的に家事ラクにつながりました。
施主支給したスイッチは、1年経っても満足度が高い
我が家では、基本的に照明はスマートホーム化しています。
スイッチを押さなくても生活が回るので、普段あまり意識することはありません。
照明スイッチは生活感が出やすいものなので、
見えなくていい場所のスイッチは収納スペース内にまとめています。
一方で、普段から目につく場所については、
スイッチの見た目や押し心地も大事にしたいと考えました。
息子の部屋と洗面台の照明スイッチは、施主支給でおしゃれなものを選んでいます。


毎日触るものだからこそ、押し心地や操作感、デザインの差は意外と大きい。
見える場所はデザイン性の高いものを使うという選択が、結果的に毎日気分を上げてくれています。

施主支給した壁紙は、1年経っても気分が上がる
トイレ2か所と息子部屋のアクセントクロスには、施主支給で輸入壁紙を使いました。


正直、住む前は「ちょっと冒険しすぎかな?」と思った部分でもあります。
でも1年住んでみて、この選択は間違っていなかったと感じています。
トイレは毎日必ず使う場所ですし、息子部屋も目に入る機会が多い。

そのたびに「やっぱりこの壁紙好きだな」と思えるのは、意外と大きな満足感でした。
壁紙は暮らしに直接影響する設備ではありませんが、
気分に与える影響は確実にあります。
毎日目にする場所だからこそ、無難にまとめず、
本当に好きなものを選んでよかったと思っています。
施主支給した壁紙は特に気に入っていますが
その他の壁紙もほぼ気に入っています。

床が上がるなら、10cmと20cmで段差を分けて正解だった
築古マンションの我が家では、配管の関係でファミリークローゼット、脱衣所、お風呂の床を上げる必要がありました。
脱衣所とお風呂は20cm、ファミリークローゼットは10cmほどで対応できる状態。
最初の設計では、床が上がる部分をすべて20cmにそろえ、フラットにつなぐ案でした。

ただ、いきなり20cm上がるよりも、10cm、20cmと段階的に上がった方が、上り下りしやすいのではと感じ、床は10cm→20cmの階段状に。

ロボット掃除機にはやさしくありませんが、人の動きには明らかにやさしい段差になりました。
1年住んでみて、つまずきにくさや上り下りのしやすさは、毎日の小さなストレスを確実に減らしてくれています。
見た目のフラットさより、実際に使う人の動きを優先してよかったと感じています。
住んでみて気づいた、失敗ポイント
今回書いている「失敗」は、住んでから気づいたことに絞っています。
一方で、住む前から「これは失敗だったな」と気づいていたことも実はあります。
そういった設計中・打ち合わせ段階で気づいた失敗については、
ブログとは別に、YouTubeでまとめて話しています。
脱衣所のダウンライトの位置
1年住んでみて、「これは想像が足りなかった」と感じているのが、脱衣所のダウンライトの位置です。
脱衣所は、天井中央にダウンライトを1つだけ設置しました。
明るさ自体は足りているのですが、スロップシンクに立つと、自分の影で手元が暗くなってしまいます。

スロップシンクの真上にも照明をつけるべきでした。
寝室入口の棚まわりも、照明をつければよかった
寝室は、天井をできるだけきれいに見せたくて、
目に入る位置にはダウンライトを付けていません。
明かりは、ブラケットとフロアライトのみで計画しました。

デザインとしては今も気に入っていますが、
1年住んでみると、寝室入口の棚まわりは夜になると少し暗く感じることがあります。
棚があることで影ができやすく、物を出し入れする動作が思ったより見えにくい場面がありました。

当初、この棚は実用的なモノを置くつもりはありませんでしたが
他の収納場所に入り切らず、普段使いすることになりました。
天井をすっきりさせたいという考え自体は、今も間違っていないと感じています。
ただ、目に入りにくい位置に補助的な照明があってもよかった。
実際に暮らしてから、そう感じるようになりました。
照明の失敗で共通して感じたこと
家族用玄関の土間については、暗くなりそうだと事前に想像できていたので、
奥にもダウンライトを追加してもらいました。

その結果、実際に暮らしてみても不便は感じていません。
それに対して、脱衣所や寝室入口の棚まわりは、
想像力が足りなさ過ぎました。
間取りとしては問題ないと思っていたものの、
夜に立つ位置、手元を見る位置まで暮らし切れていなかったと、住んでみて感じています。
図面の上では見えていなかった「人の立ち位置」や「時間帯」。
照明計画は、明るさだけでなく、
自分が陰になるということまで想像しないとダメでした!!
施主支給したトイレットペーパーホルダー
トイレットペーパーホルダーは2連が良い。
そして、ちょっとモノを置く棚はついていて欲しい。
でも、その下の押さえにホコリが溜まりやすいのはイヤ。
なので、押さえ部分がバーになっているモノを選びました。

しかし、2つのトイレのうち1つのトイレに選んだホルダーは、トイレットペーパーが減ってくると抑えが浮いてしまい、ちゃんと仕事をしてくれません。
お安かったので致し方ないのですが…
そこまで確認してトイレットペーパーを購入するというところまで頭が回りませんでしたが、毎日のことなので施主支給を考えている方は、トイレットペーパーの切りやすさまで確認することをオススメします。
これは、いつか交換したい😅
必要なかった!?
現在、入れなくても良かったかも?と思っているのは
ウルトラファインバブルです。
少しでも我が家の愛犬の皮膚が良くなれば…と思い導入しました。
しかし、ベストな薬に出会ったことで
犬の皮膚の状態が落ち着きました。
なので、今の状態を考えると「必須だったか?」と言われると、
今なら優先順位は下がるかもしれません。
後悔ではなく、1年住んでみて分かった優先順位の変化です。

まとめ
1年住んでみて感じるのは、
家づくりの正解は「間取り」や「設備」の単体で決まるものではない、ということです。
どれだけリアルに、
自分たちの暮らしを想像できていたか。
朝と夜、平日と休日、元気な日と疲れている日。
その一つひとつをどこまで具体的に考えられていたかが、
1年後の満足度につながっていました。
もちろん、すべてが完璧だったわけではありません。
「間取りで暮らし切れていなかったな」と感じる部分もあります。
それでも、全体としては
「今の面倒くさいを減らす」という軸を大きく外していなかったことを、
1年住んでみて確認できました。
家づくりでいちばん大事なのは、
今の面倒くさいに気づくことだと思っています。
多くの人は、その面倒を「仕方ない」「当たり前」と思ったまま生活しています。
でも、その当たり前の中にこそ、
家づくりでラクにできるヒントがたくさんあります。
これから家づくりやリノベーションを考えている方は、
ぜひ一度、今の暮らしの中で
「これ、地味に面倒だな」と感じていることを書き出してみてください。
それに気づけるかどうかが、
家づくりが成功するかどうかの分かれ目だと思っています。

