「コスパ」「タイパ」はよく聞くけど、私がいちばん大事にしてるのは“エネパ”。エネルギーパフォーマンス。少ないエネルギーで、ちゃんと成果が出る仕組みが好き。なぜなら、片付けや家事にそこまで力を使いたくないから。がんばらなくても整う仕組みは、エネパ重視で作れます。
エネパって何?私がこだわる理由

最近よく聞く「タイパ(タイムパフォーマンス)」や「コスパ(コストパフォーマンス)」に並んで、私が暮らしの中で一番大事にしているのが**「エネパ」=エネルギーパフォーマンス。**
これは、「どれだけ少ないエネルギーで、どれだけ家事が回るか」という視点です。
エネルギーというのは、時間だけじゃなくて、体力・気力・思考力も含めた“自分のリソース”全部。
つまり、モノを動かす、探す、考える、判断する……全部“エネルギー”を使ってるんです。
だから私は、
- 使ったものを戻すのが面倒じゃない配置
- 何も考えずに手が動く収納
- 汚れてもすぐリセットできる仕組み
こういう「ラクに回るしくみ」を、暮らしの中に仕込んでいます。
がんばらないのに整ってる家って、この“エネパが高い状態”をキープできてるかどうかで決まると思うんです。
タイパよりエネパ重視!私のラク家事ルール

エネパを高めたいなら、「考える」「探す」「判断する」っていう目に見えない家事コストを減らすのが一番効果的。
私が暮らしの中で守っているルールは、とにかく**“動作を増やさないこと”。*
戻す場所は、アクション数で決める
どれだけおしゃれな収納でも、戻すのに3ステップ以上かかる時点でアウト。
「引き出し開けて、ケース持ち上げて、フタ開けて…」←絶対戻らない。
だから私は、基本“ポイポイ収納”をつくっています。
ラベルより“見える”を優先
収納ボックスにラベルをきっちり貼るより、中身が見える方が、100倍ラク。
透明ケース or ざっくり見える配置にしておけば、読まなくても、考えなくても手が動く。これがエネパ。
「あとでやる」じゃなく「そもそも散らからない」
「あとでまとめてやればいい」は、あとでがつらくなるやつ。
最初から汚れにくく、散らかりにくくしておく。
洗濯は“干す→そのまま掛ける収納or畳まず収納”
基本、“収納”は“定位置に放り込むだけ”にする。
片付ける手間がそもそも発生しない状態をつくる方が、エネパが高い。
エネパの高い収納術

収納って、頑張ろうと思えばいくらでも「整えること」ができるけど、そのぶんエネルギーもどんどん消費してしまう。
私が収納で優先しているのは、「映える」より「エネパが高いかどうか」。
つまり、動作が少なくて済むか・考えなくても動けるか。
白いケースを使うなら、フタなし・ラベルなしが鉄則
白って見た目はスッキリするし、統一感もあって素敵。
でも、フタ付き・ラベル付きになると一気にエネパが下がる。
ラベルを貼る→読む→合ってるか確認→開けるという行為、
正直しんどい。使うたびに気力を削られがち。
だから私は、白いケースを使うなら「フタなし・中身が見える」が絶対条件。
「見るだけでわかる」「サッと出せて、すぐ戻せる」=動作ゼロが理想。

よく使うものは、腰〜肩の高さに配置
モノの出し入れに、しゃがむ・背伸びするって地味にエネルギー使う。
だから、一軍(毎日使うモノ)は、腰〜肩の高さゾーンに配置。
「目に入る・手が届く・力まない」このゾーンに収まっているだけで、
出すのも戻すのも自然とラクになる。
それって、気づかないうちにエネパを確実に上げてるんです。
「詰め替えない」「重ねない」「隠さない」
丁寧な暮らしって、詰め替えやラベリング、カゴに収納……って感じがするけど、
私には全部ムリだった。
- 詰め替える時間がもったいない
- 重ねたら下のモノ使わないし見えない
- 隠したら存在忘れる(あるある)
だから私は、詰め替えずにそのまま置く・重ねない・隠さない。
これがいちばんエネパが高いし、使いやすい。
この3つはシンプルだけど、暮らしに取り入れると
「考えないで動ける」=疲れない家事の土台になります。

「がんばらない」は設計で決まる

どれだけ収納を工夫しても、どれだけ家電に頼っても、そもそもの家の“動線”が悪ければ、家事はラクになりません。
私がいつも伝えたいのは、**「ラクな家事=がんばらない」=「仕組みの勝利」**だということ。
その仕組みの土台になるのが、家の設計・動線なんです。
家事の動線も、エネパで見直す
家事をしていると、移動距離が地味にエネルギーを奪います。
- 洗濯機と干す場所が遠い
- 着替えの収納が脱衣所から遠い
- 料理中に調味料を取りに毎回数歩動く
…全部、「塵も積もれば疲れる」原因。
だからこそ、家事動線を見直すときは、“動かない”ための配置を優先。
家のつくりや家具のレイアウトを、エネパ目線で調整するだけで
家事の負担は大きく変わります。
よく動く人が「動かなくていい」仕組みを作る
家庭内で一番動く人――つまり、私が動かなくていい家。
何しろ私がラクしたい!私がラクできる家。
それが、エネパの高い家。
「家族にラクをさせてあげる」のではなく、「私がラクできる仕組み」を育ててるってこと。
たとえば、洗濯動線を一直線に
リノベ後の我が家の例でいえば、「洗濯機 → 干す場所 → しまう場所」が一直線につながっています。
洗濯物を持って、部屋中をウロウロ…なんてことはしない。
“洗う・干す・しまう”を一筆書きのようにできる間取りは、家事エネルギーの消耗を激減させてくれます。
洗濯動線がラクだと、疲れていたって洗濯が苦にならない。
それこそが、エネパの威力。
「片付く家」も、「がんばらない家事」も、設計大事

仕組みでラクできる家は、勝手に片付いていきます。
収納や掃除テクニックも大事だけど、ベースとなる設計・動線が整っていないと、エネパは上がりません。
だから私は「家づくり=家事ラク設計」が当たり前。
がんばらない暮らしは、設計で決まる。
これは私の中で、揺るがないルールです。
…とはいえ、「賃貸だから」「建売だから」って諦めなくても大丈夫。
家具の配置・収納の位置・動線のつなげ方など、工夫次第でエネパはしっかり上げられます。
小さな『面倒くさい』の改善の積み重ねが、”頑張らない暮らし”につながります。
我が家の洗濯動線
頑張らずに片付く暮らしは、少ないエネルギーで回る仕組みがあるから。「エネパ」を意識すれば、がんばらなくても自然と整う家になります。
ただし、無駄に動いた方が健康には良さそうだ…ということだけはお伝えしておきます笑